地域課題に向き合う「マイプロジェクト×SDGs」で新しいかたちの総合的探究の時間をコーディネート

背 景
新学習指導要領により、高校における「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」とされました。教科や科目の枠組みを飛び越えるだけでなく、一人ひとりの興味関心をベースにした探究に学びがシフトしていく上で、学校を社会に開いていくこと、生徒たちの主体性を育む必要性を感じるようになっていました。
学校によってニーズも生徒の課題も、 先生方の持っているビジョンも異なるため、すべての学校で同じ探究学習を実施するわけではありません。例えば、沖縄県立宜野湾高校では、探究学習の中で地域の課題や魅力(地域の文化、歴史、資源などの可能性)に触れる中での学びの深化、コンピテンシーを高めていくことを求めていました。
沖縄県内の公立高校に向けて生徒の学びや成長を促進していきたいという思いと同時に、沖縄県の規模感が実験を行いやすく、地域全体の仕組みを作りやすいため、日本・世界に発信していけるような先進的な事例作りやすいと考えています。ある種、沖縄県をLABとして捉えて、高校生たちの探究学習に伴走することとしました。
取り組み
沖縄県内の公立高校の「総合的な探究の時間」に伴走し、先生方と共に取り組んでいます。
例えば、宜野湾高校では一人ひとりの興味関心をテーマに扱うことで主体性を持ったプロジェクトを企画し、アクションする中で地域と繋がりながらより深く学ぶ「マイプロジェクト」の実践を行っています。
rokuyouは探究学習をスタートした初年度から1、2年生の授業で伴走しており、今年で4年目を迎えます。 なお、マイプロジェクトの発表会に向けて、多様なチェンジメーカーや生徒たちの主体性を引き出せるメンターのコーディネートを行い、社会と繋がるための仕組みづくりに力を入れています。
成 果
全員ではないですが、自分が課題に感じることや魅力に感じることを素直に表現し、課題に向けて行動する生徒が出てきています。
その変化は、マイプロジェクトに関わることだけではありません。短期のプロジェクトを自ら推し進めている生徒や生徒会活動でその力を発揮している生徒、あるいは学校生活の中で疑問に思うことを提示して署名活動を起こした生徒などが見られるようになりました。また、大学の総合型選抜型入試の面接でマイプロジェクトのことを話し、合格する生徒が何人も出てきています。
琉球新聞に掲載されました
rokuyouのアクション
- 「総合的な探究の時間」年間カリキュラム設計のサポート
- 担当教員へのヒアリング、生徒像に合わせた具体的授業内容の作成
- 授業スライド、ワークシートの作成
- 2学年 × 5クラスへの授業実施(授業全体の導入、マイプロジェクトの説明等)
- 企業や地域の方々に授業参画して頂くためのコーディネート
- 生徒のプロジェクトへの併走
お客様の声

與座 秀哲 先生
- 沖縄県立宜野湾高等学校 総合的な探究の時間 担当
プロジェクト詳細
期 間 | 2020年7月〜2024年2月(※進行中) |
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インパクト | |
関わった人数 | ①rokuyou 2名、②先方プロジェクトチーム 4名、関わった先生の数72名、③研修を受けた生徒 960名 |
プロジェクトに関わったメンバー
その他の事例
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PBL×SELプログラム・仕組みづくり
通信制高校でのSEL×PBLプログラムの実施
- 期 間 4年間
- インパクト 全国37キャンパス/生徒7,000名が受ける PBL×SEL のカリキュラムの作成
- 関わった人数 ①rokuyou:2名、 ②先方プロジェクトチーム:5名 現場チーム3名程度、 ③研修を受けた先生の数:35名/年
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大学向けSELベースプログラム「個人プロジェクト」
大学生活を通してセルフリーダーシップを身につける
- 期 間 2021年〜2023年(※進行中)
- インパクト 大学1年生が企画実施するために必要な「気づき」への理解と体現
- 関わった人数 ①rokuyou 3名、②先方プロジェクトチーム 4名、③講義を受講した学生 50名
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レジデンシャル・カレッジでの学びを最大限にするためのプログラム開発・設計
居住者の主体性が育まれる学びの場の創出する。
- 期 間 1年
- インパクト 研修を受けた住民の数:50名程度
- 関わった人数 ①roku you:2名、 ②先方プロジェクトチーム:3〜4名
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SEL教材の制作・提供
一定期間伴走し多面的に関わった上でSEL教材の提供や研修を実施
- 期 間
- 関わった人数 ①rokuyou
- 参加者
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ICT活用うるま市島しょ地域児童生徒交流実証事業
島嶼地域をオンラインでつなぐ授業と部活動の場づくり
- 期 間 2020年6月~2024年3月(進行中)
- インパクト
- 関わった人数 ①rokuyou 3名、②先方プロジェクトチーム 6名、③伴走した教員の数 約12名、プログラムを受けた生徒120名